子どもの時から本物を見せる、
~子どもだから、と忖度しない、の巻。
今回の旅で驚いたことは、
4歳児ぐらいの子供が、
課外授業でピカソの「ゲルニカ」を
見ていたこと。
もちろん、故郷の天才の作品なのだから、
親しむ課外授業はあるだろう。
「分かるのかな、4歳で」
これが私の疑問だった。
私は専門家じゃないけど、小さな頃から
本物を見せたほうがいいだろう。
きっと、脳の奥の奥に、
「感性」として刻み込まれるのだ、と思う。
イタリアのスーツがなぜ優れているか。
日本の技術でも
「イタリアには勝てない」という。
日本でも、同じぐらいの縫製技術はある。
でも、そこではない、のだ。
生地の「地」の縦糸、横糸、の微妙な色の組み合わせは
イタリア人のように、小さな頃から
「本物のアート」に囲まれている人が
「感性として身に着けたもの」
つまり、ロジックで説明できないもの、
と聞いて唸った。なるほど!
昔、『ウゴウゴルーガ』という子供番組があった。
世界の名作ダイジェスト、など大人が見ても
楽しかったが、
『子供だから内容を薄める、のは子供に失礼』
とプロデューサーが語っていた。
私は密かに「みうらじゅん」氏をちょっと尊敬している。
みうら氏は、小学生のころから、仏像が大好きで
スケッチしていた、という。
彼の独特の感性は、小さな頃に磨かれたのじゃないか。
仏像が好き、っていう感性は素晴らしい。
※ただ、みうら氏は下品な発言も多いため、
ファンであることを表沙汰にせず、
隠れキリシタンのようにひっそりと応援する私(笑)