今、大変な思いをしている方、不安な方へ。
絶対に、大丈夫なんですよ。
そんな方に向けて、エッセイを書きました。
私のコンプレックスは、転職回数が多いことだった。
以前、先生をしている方に言われたことで、傷ついたことがあった。
「君は耐性がないんじゃない?飽きっぽいだけじゃないの?」
そうなんだろうか。
転職=耐性がない人がやること、だとこの先生はお考えなのだろう。
合う仕事、合わない仕事、
たくさんの方との出会い、
本との出会いがあって、
今の私が言えることは、
「環境が合わない、は不幸である」 ということだ。
例えば「大きな木になる可能性を秘めた種」があるとしよう。
ふかふかの栄養のある土の上に落ちて、
水も日光も十分であったら、この種は、きっと大きな木になるだろう。
でも、コンクリートの上に偶然落ちたら?
日陰の暗い路地に落ちたら?
この種が育つ環境がなかったら?
ずっと、私は小さくなっていたように思う。
私の義姉は、中学生の時に「医者になる」と決め、
一直線に進み、医学博士になった方だ。
そういう人と話すと、自分がとても小さく感じてしまう。
私は、自分が何をしたいか、本当に分からなかったし、
超・氷河期で、本当に仕事が限られていたし、
「世間が良いと思っている」銀行に入ったけど、
体質の古さが合わなくて体を壊して辞めたり。
努力したけど、本当に、合わなかった。
義姉に比べたら、私は、
なんてフラフラした人間なんだろうか。
でも、やっとわかったのは、私は
「アイディアを出すのが得意」ということだ。
昨日ご紹介したツール「スタンドアウト(StandOut)」をやってみて気づいた。
『スタートアップ(新規事業)に最適な人間』
なのだった。
大きな遠回りをして、紆余曲折を経て、やっとわかった。
そういえば、、と振り返る。
・小学生の時に、学校の運動会の種目を提案して採用された
・高校生の時に、市民図書館にクーラーがないので勉強に支障が出る、と「市長への手紙」に投函し、市長から手紙をもらった
・今までの人生で一番楽しかったことは、高校の文化祭でアイディア出しをした時
私が合わなくて辞めた会社は、
・非常に古い、固い、銀行
・オーナー企業で、全く社員の意見は不要なカルチャーの会社
だった。
意見は、アイディアは、私の個性は、不要だった。
むしろ、マイナスになることもあった。
私の持ち味は生かされないカルチャーだったから合わなかった、と改めて振り返る。
前の会社を辞める時に、
もう私はこの会社でやることはない、って確信して辞めるのに、
それでも、私には大きな挫折観が残った。
前にあの先生に言われた「あなたには耐性がないのでは?」が、時々胸に去来する。
自分の傷に、塩が塗り込まれていく。
あの時、私の救いになったのは、
『あなたには、特等席が用意されている』
という言葉だった。
きっと、私にも特等席があるはず。
自分を活かす最高の場所がある、はず。
これに何度励まされたか。
私の特等席は、
全く居心地の悪い椅子や、
そもそも席が用意されていないことを経験しないと、
分からなかったのだな。
今、私はコロナ禍で影響を受けた企業、飲食店の経営再建のお手伝いをさせて頂いている。
アイディアがいっぱい出るし、遣り甲斐も感じる。
コーチング講座の動画を10本ぐらい作った。
ここは、私が生かされる特等席なのかもしれない。
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