【あのイケメンプロゴルファーがCMしている英語教材は、なぜ売れてしまうんだろうか】
仕事のため、英語業界の市場を調べた。
本屋の英語本コーナーも見て、分析してみた。
大きく分けて、二手に分かれるようだ。
①本当に使える、マジメな教材、サービス
②「楽して身に着けられまっせ」 というトンデモ本とサービス
出版業界に詳しい方に聞いたが、ダイエットも同じ仕組み、である。
②のニーズは消えないため、
「極端なもの」「キワモノ」「新しいもの」だけで、新刊本は作れてしまう。
イケメンのゴルファーが
「英語を聴くだけで話せるようになった」という教材についても調査してみる。
様々なことが分かった。
英語のプロは、まず、あの教材を支持していない。
ある方が言うには、
「中級者以上で、英語の音を音として聞き取れる人には良いかもしれない教材」らしい。
しかし、あの教材を買っているのは、明らかに初心者だと思う。
あの教材はBSの韓国ドラマ枠でCMされていたり、
健康食品のCMの間に挟まっていたり、
どうも「主婦」「中高年」向けの番組枠で放映されている。
これは私の推測だが、あの教材は、中高年が買っているだろう。
「私も、英語をシャワーのように浴びていれば、きっと話せるようになる♡」
「すごく楽にできるんだ!私でもできそう!」と。
と。
しかも、あのCMはよくできている。
どうして、疑わないのだろうか。
いや、
「疑わないであろう層をターゲットに、CMを放送している」が正しいだろう。
「あなたも3か月で英語がペラペラになる!」という謳い文句があったとしよう。
これは、厳密には嘘ではない。
「TOEIC800点ぐらいの点数保持者で、
リスニング、リーディング、語彙力、など、【土台】ができていて、
スピーキングだけが苦手な人が、
3か月トレーニングしたら、スピーキングは上達する。」
・TOEIC800点に到達するまでに、膨大な勉強時間が必要だ、ということが分かっていない。
・【ペラペラ】という言葉が想起するイメージは、定義がなく、人によって曖昧だ。
だから、こんな「楽したい!」人向けの市場は無くならないのだ。
英語ができるようになった人は、まず間違いなく、
「あなたも3か月で英語がペラペラに!」は嘘であることが分かるだろう。
でも、「ペラペラ」の定義が曖昧であり、
いつの時代も「楽したい」人のニーズは無くならないことから、
主婦があの教材を買ってしまうようにも思う。
『どうして、おかしいと思わないんでしょうね』
と、私のコーチと話してみた。
『新興宗教と一緒だよ。
救ってほしいんだよ。
「これであなたも絶対に大丈夫!」って言ってほしいんだよ』
そうか。なるほど。
今、マーケティング業界では「インサイト(=お客様の本音)」が重要らしい。
「あなたも3か月で英語がペラペラに!」と言われると、
不安が減るのではないだろうか。
本音は、私のこの不安な気持ちを減らして! だったのだろうか。
カンフル剤のように、一瞬でも、自分の気持ちが上がるのではないだろうか。
英語学習教材ではなく、精神安定剤だったか。
ちなみに。
あのイケメンプロゴルファーは、なぜ、あの教材で英語ができるようになったのだろうか。
教材を本当に使ったのか、は定かではない。
・17歳ぐらいだった(現役の高校生だった)
・USAに遠征など、英語を使う機会があった
そして、何よりも、
・ゴルフで世界で戦っていく 目的がハッキリしていたから
だから、英語が上達するのは、あたり前だ、という事実を見逃さないで。
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