<エッセイ>
あるTV番組で、見た目から
『売れている占い師』『売れてない占い師』
を当てるコーナーがあり、
ほぼ100%見た目=そのままだった、という。
その番組を見ていればよかった、と思う。
幸い、私は鑑定開始わずか『2分』で、
【この人ヤバイ・・|д゚)】 と
中断してもらい、帰ってきた。
その占いの○は全国チェーン店だ。
女性は占いが好きで、私も好きで行く。
ちょっと時間があったし、
転職を考えていたから寄ってみた。
その占いの○は、占い師が小さなブースに入っており、
そこを訪問する形式だ。
私が選んだ占い師Eさんは、
誰も並んでいなかった。
(だいたい、土曜日になぜ空いているか、
気づくべきだった)
こんにちは、と挨拶をし、生年月日と名前を書いた。
今ちょっと家族のことで悩んでいてきました、と伝える。
その占い師は、開口一番こんなことを言って
私をビビらせた。
一切笑わず、フーーーっとため息をつきながら。
『あなたね~、だからダメなんですよ!
全部、あなたご自身のせいです、今の状況!!』
えええ、、
私ドMじゃないので、もう少し優しくやってほしいのですが。
驚いて、顔をよく見た。
アイラインをクッキリ入れて、
悪魔のようではないか。
ベム、ベラ、ベロのベラに似ている。
世の中、こんなにメイク情報が出回っているのに、
なぜ、敢えて「ベラ似」で行っているのだろう。
昭和を彷彿させる。
早く人間になったらどうだろうか。
まだ30代と思われるのに、非常に怖い。
そして、言うことはもっと怖い。
そして、開始2分、私は口をはさんだ。
『あの、、、怖いです。
いろんな占い行きましたが、ひどいですよ』
そして、お金を払わず、お引き取り、となった。
最後に、一応確認した。
【あの。。。確認ですけど、本当にプロですか?】
私は大きなことに気づいた。
彼女の占いは、何一つ私の身になっていなかった。
しかし、これだけは確実に言える。
【こんな占い師を選んでしまうほど、
私の運気は落ち込んでいるのだ】
ムム。
なんということだろう。
お金を払わず、自分の運気をチェックすることができた(笑)
あなたは占いというツールを使った、
プロのコミュニケーターではないだろうか。
目の前のお客のニーズを読め。
あなたの前の客は、ちょっと気弱になっていて、
占い好きも講じて、何か前向きな話をしたかった、だけだ。
求められている仕事=目の前の客を、20分でhappyにすること。
最初からダメ出しするなんて、聞いたことがない。
それは単に、あなたの思い込みを吐いただけではないか。
あなたの思い込みなんて、要らないんだよ、お姉ちゃん。
あなたのお客様は、どんな言葉が欲しいか、
ちゃんと想像したらどうか。
いやー、勉強になった。
占い師は、見た目で選んでよいと思う。
これは私の実感だ。