<エッセイをお届けします>
フランス語の先生に教わったことを実行する。
一時期、フランス語を習った時、先生に諭されたこと。
1.「カフェでは何もするな。ボーっとしなさい。」
2.「初めまして」のあいさつは、全身で表現すること。
1.先生に、まず諭されたこと。
「あなたたち日本人は、忙しすぎるの。
カフェに入っても、スケジュール帳を埋めたり、
仕事するでしょう。一切忘れなさい。
一杯のカプチーノを楽しむ。
あなた、カナダに来たんでしょう。
何のために来たの?
日本人のあなたは、これを学びなさい。
以上。」
ドキッとした。
今日ちょっと時間が空き、フリータイムができた。
カフェに入ったのに、日本に帰ってからの仕事を考えてしまった。
あぶない、日本を引きずったまま、パリ滞在が終わるところだった。
2.アンシャンテのあいさつ、何度もやり直しさせられた。
「言葉だけじゃだめ。
あなたに会えてすごく嬉しい、を全身で表現なさい」
日本人は顔の表情が乏しいようだ。
だから、意識して体で表現しないといけないと思う。
相手は人間。言葉だけでは思いは伝わらない。
昔、金八先生が言っていた。
(※リアルタイムではない。再放送で見た)
「教育っていくのは、
教師が言ったことを生徒が10年後、20年後、
本当に心から理解したとき、腑に落ちた瞬間に、
はじめて授業終了のチャイムが鳴るんだ』」
むむむ、今日終了のチャイムが鳴りました。
私のフランス語はものにならなかった。
でも、先生には文法より、生き方を教えてもらった。
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